米国中間選挙の見通し (2026/10/10)
中間選挙まで3週間少々しかない中で、共和党が置かれる状況は良くない。いや、極めて良くない。
一番の理由はトランプ大統領自身にある。大統領支持率は一貫して下落を続け、直近で30%前半しかない。一方不支持率は60%半ばに達する1/。正味で言えばマイナス26ポイント前後の数字である。これはバイデン前政権、トランプ1と比較して、圧倒的に低い支持率だ2/。
2024年の大統領選挙で、トランプはバイデン政権下のインフレをこき下ろし、米国は海外での戦争から手を引くと言ったが、今やインフレ率は3%半ばで高止まりし、2月末にイランに仕掛けた戦争は膠着したまま9ヵ月を過ぎた。物価高、とりわけ必需品のガソリン価格の高騰が消費者の怒りを買った。
トランプ2の前半2年間は、共和党が上院下院を押さえ、トリプルレッドの下、トランプはやりたい放題であったが、中間選挙後の残り2年間は議会と政権とのねじれが起きることはほぼ確定となった。
これまでは、中間選挙で下院は民主党が多数議席を獲得するが、上院は共和党が議席を守るだろうという見方が強かった。しかし、ここに来てトランプの失策が続き、上院も危うい状況にある。
本人もそれがよくお分かりで、積極的に選挙戦に関与する。通常、中間選挙で大統領が党集会で演説することはないが、今回は共和党大会で独演会を開催し、もし共和党が両院で多数議席を維持したら、成人1人あたり5000ドルを支給(トランプ配当金)すると発言した。ところが、共和党の候補からは党大会の後で支持率が下がったという声が出た3/。
では直近の選挙見通しはどうなのだろうか。
10月台終末にニューヨークタイムズ/シエナが行った世論調査によれば、テキサス、アラスカ、オハイオの3州は民主党がリードし、アイオワでも1ポイント差で追うという結果が出ている(いずれの州も現在共和党が議席を握る)。さらにカンサス州では、1932以来上院で議席を取ったことのない民主党が接戦に持ち込んでいる。
もはや上院選挙でも共和党は安泰とは言えなくなった。米国の選挙の予測モデルを持つエコノミスト誌は10月5日付の配信で、民主党が下院で勝利する確率を95%、上院の勝利を61%と報じた。
1/
直近の世論調査結果は次のとおり。
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世論調査 |
支持 |
不支持 |
|
Pew Research Center, Sept. 28–Oct. 4 |
30% |
68% |
|
Reuters/Ipsos, Sept. 30–Oct. 5 |
32% |
65% |
|
FiftyPlusOne polling average, Oct. 9 |
34.7% |
62.2% |
|
Daily average tracker, Oct. 9 |
35.1% |
62.5% |
2/
https://www.ia-llc.org/Trump_net_approval_rating_July_2026.htm
3/
The
New York Times, Sep 30, 2026