プーチンが勝ったアラスカ首脳会談 (2025/8/17)
かねてよりトランプが自慢げに宣伝して来たプーチンとのアラスカ首脳会談ではあったが、会談後の報道会見では何の成果も示されなかった。
去る2月にゼレンスキーがワシントンを訪問した際のけんか腰とも言える侮辱的な塩対応とは対照的に、トランプは西側からあれほど嫌われていたプーチンを赤い絨毯で出迎えて歓迎したが、プーチンは何の見返りも与えなかった。会見で、「合意点は一杯一杯あった」*/とトランプは言ったものの、記者団から出た一番肝心なウクライナでの停戦についての質問には全く答えなかった。
唯一、トランプが以前から繰り返し口にしていた領土交換(ウクライナの領土の一部をロシアに割譲する見返りに戦闘を停止する)に言及しなかったことは、ウクライナと欧州諸国にとっての安堵となった。
結局この会談で、トランプは何も得るものがなかった。その一方、プーチンは孤立していたロシアがこの会議で再び国際舞台に立つことが出来たことに加え、米国による追加制裁を避けることが出来たという大きな成果、いや勝利を手にした。
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“many, many points that we agreed on”