異常な酷暑 (2025/9/3

 

 

今日も横浜の最高気温は36℃の予想である。今年は極めて異常な暑さが続く。一昨日のニュースでは、8月最終日の名古屋の気温が史上2度目の40℃を記録したという(ちなみに私は名古屋で生まれ、大学を出るまでそこで過ごした)。

 

昔も名古屋の夏は暑いことで知られていたが、35℃を超える日はそれほどなかった。小学校の夏休みにはプールに行くことが楽しみであったが、家では「気温が30℃を超えたら行ってもよい1/」というルールがあった。子供心に、今日は32℃もあるぞと喜んだものである。

 

気になって今年(2025年)の8月の名古屋の気温を昭和30年(1960年)と比べてみた。

 

 

 

今年の最高気温は810日頃までは65年前とそれほど変わらないが、お盆以降も高い気温が続いている(図1参照)。両年同日の気温差(⊿T)の推移を見ると顕著である。810日までの平均⊿T0.6℃に過ぎないが、811日〜31日では5.5℃と跳ね上がる。今年は晩夏となっても暑い夏が続いている。

 

では最低気温を比べてみよう(図2参照)。今年は夜になっても気温が下がらない。今年の8月最低気温の平均値は27.1℃であるのに対して、65年前は23.7℃と熱帯夜ではない。これはあくまでも月平均なので、個別に日を追ってみよう。65年前の8月で25℃を超える熱帯夜は82日から5日までの僅か4日間に過ぎなかった。ところが今年は連日熱帯夜が続いた(熱帯夜でない日はゼロ)。

 

夜間の気温が下がらない理由は、都市化がますます進んだためであろう。コンクリートとアスファルトが熱を溜める。夜も暑いのでクーラーを使い、その排熱が大気に放たれる。つまり、町ごとヒートアイランドになる。

 

もう体感で分かっているように、年々残暑が長く続くようになり、なかなか秋が来ない。関東では、10月になっても気温30℃の日が続くと予想される。

 

 

 

1/     気温が30℃を超えないと、冷たい水に浸かって風邪を引くということが理由であったと思う。

 

 

説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: 説明: door「ホームページ」に戻る。