信州 りんご狩り
(2025/11/10)
信州上田のりんご園の「木のオーナー1/」である友人から、以前より一緒にりんご狩りに行こうという話が度々あり、今年こそは是非と、くっ付いていくことになった。
せっかくの信州旅行なので、前日に鹿教湯温泉に泊まり、翌朝からりんご園に出かけるという旅程を組んだ。上田近辺には多くの温泉があるものの、ちょうど秋の行楽シーズン真っ只中で、当初想定した温泉宿は生憎と満室。どこか空いている宿はないかと探したところ、見つけたのが鹿教湯温泉であった。
ここは鄙びた山間にある温泉地で、人混みが嫌いな私にはピッタリの場所。山の紅葉がちょうどいい具合に進んでおり、緑、黄、赤が入り交じった景観が美しい。湯坂を下がると小さな渓谷があり、そこには五台橋が架かる。下の写真にあるように、これは全国的にも珍しい屋根の付いた橋で、現世と神の世を繋ぐと伝えられる。鹿教湯温泉の名は、鹿に姿を変えた文殊菩薩が信仰心の厚い猟師に出湯を教えたという故事に由来する。文殊堂には文殊菩薩が祀られる。
二日目はりんご狩り。園主は未だ若い方で、以前はエンジニアリング会社で技術者として働いていたという。地方から都会を目指す若者は多いが、逆に都会から地方に移る人もいる。彼はまさにそのケース。農作業は大変な仕事であるが、自然の中で穏やかに暮らすという選択はある。りんご園の周りにある家々を見れば、明らかに都会の生活より豊かに見える。
りんご狩りは初めての経験ではあったが、同行した10名ほどの仲間と作業すれば1時間ほどで軽トラック一杯の収穫となった。
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湯坂・渓谷 |
湯坂・五台橋 |
文殊堂 |
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薬師堂 |
オーナーのりんご |
今年の収穫(2本分) |
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消費者が農園の特定の木1本の「オーナー」となり、その木で育てられる果実の収穫権を得る制度。農家が栽培管理を担い、オーナーは収穫時期に収穫体験に参加したり、収穫物を自宅で受け取ったりする。